曲芸師? 早業!

9月に入り最初の土曜日。繁忙期の週末と違い比較的工場内も落ち着いた雰囲気。こちらに引越して約5カ月になり、だいぶ場所に慣れてきたせいか、段取りも良くなり、業務もスムーズに流れるようになった。午後便の品揃えが終わると、工場は昼食時間まで仕込みにはいる。    いきなり冷蔵庫から 牛タンが出てきて、まな板の上にドサッと積まれる。品物は、アメリカ産チルドビーフタン(N社製)。数にして300本はあろうか。それを二人がかりでパッケージをはがし、次々と皮むき作業に入る。これだけの量、昼食時間(12:30)までに終わるのかな?などと思いしばらく観察。ところが、想像外の速さ。いや〜速い!1本の牛タンを仕上げるのに約25〜30秒位。よくみてると、裏返しにする時も横にする時も現物を持ち替えるのではなく、包丁の一部を使い自由に牛タンを操る。ピョンピョンとまな板の上を牛タンが跳ねる。まるで曲芸師の早業だ。これから彼を”曲芸師”と呼ぼう!!  いやいや、彼は恐れ多くも弊社の”営業部長”である。

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